【第16弾】レールのない道を進む君へ


代表の三井です。春はさみしい季節です。

教育に携わり、25年度でなんと8年目を迎えることになりました。7回卒業生を送り出しています。毎年この季節になると「あの代が卒業して◯年かあ」と、思い出します。教育、しかも団体の代表というのは大変なことが7割だし、所詮はボランティアでいつでも辞められる環境下ではありますが、それでも続けるのは、生徒の成長に大きなやりがいを感じるからです。

私たちが活動場所とする某中学校では、卒業式「第二部」が行われました。通常の「第一部」には出席することができない、投稿のハードルが高い子どもたちのための小さな式です。体育館ではなく、小さな教室で、来賓も仲間もなく、教職員と保護者と数人の生徒のみで行われました。正直、素人目に見てもいくつかの問題を感じる学校ですが、こうした素敵な式を開催することができるという点において、素晴らしいと感じます。

ある生徒のお母さんは「先生(私)のおかげでこの子は学校へ通えました」と。ある別の生徒は、普段は寡黙で自分から喋りかけてくれるなんてことはないのですが、式典後に私を探し出してきたようで「先生(私)、ありがとうございました。高校でもがんばります」と。正直、私は彼らのテストの成績が上がるよりも、こういう言葉から彼らの人間的な成長を感じ、やりがいを感じるのです。この学校でははじめての卒業式出席でしたが、ここでやってきてよかったと思える日でした。

さて、彼らはこれから高校、大学と進学したり、社会に出て就労したりと、義務教育である中学までとはまったく異なる環境下に進むことになります。彼らの人生に対し、先生も保護者も私も誰も責任をとることができない状況へと変化します。レールのない道を自らの力で進まねばいけません。もしかしたら彼らには身体的、精神的にハンディキャップがあったり、バックグラウンドにコンプレックスがあったり、学力に不安があったり、レールのない道を進むには自信がないかもしれません。

それはかつての私も同じでした。不登校や高校中退を経験して、レールがあったときでさえ大変だったのにこれからどう生きていけばいいのか、と。

しかし、これからは学校という場所以外、もっと大きな世界に飛び出し、仲間を得ることができます。歳を重ねれば、仕事ができるようになったり、ひとりで行動できるようになったりします。その中でいろんな人と出会うとき、もし彼らが優しい人であれば、優しい仲間ができるはずです。このことを「類は友を呼ぶ」といいます。友はさらなる出会いや気づきをくれたり、困ったときに助けてくれたりします。

だから、テストの成績とか経済力とかじゃなく、仲間を大切にできる人になってほしいと思います。きっとそれはどんなハンディキャップやコンプレックスも打ち消すような、何にも代え難い大きな力になるはずです。

卒業おめでとう。みんな元気で、また会いましょう。

びよーんど

2023年設立の当団体は、某公立中学校の教育活動の支援を目的として設立された学生団体です。「従来の教育に学生であることの強みを掛け合わせて生徒とメンバーがともに成長する」を目標とし、早大生を中心に15名(2024年12月現在)のメンバーが所属して活動しています。

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