はじめまして!
びよーんどメンバーの井上智菜実です。
8月も終わり、新学期が始まった方も多いでしょうか?
ちなみに、私の大学では10月1日まで夏休みです。7月22日ごろから夏休みがスタートしたので、なんと…72日!3回目になる大学生の夏休みですが、慣れてきてしまったのか、もう少しお休みが欲しいかも…笑
ところで、大学受験生の方々は、「夏は受験の天王山」とよく言ったものですよね。どのように志望校を決めていますか?また、受験生でない方々も、大学ってどんなところ?どんな学部があるの?…と思われるかもしれません。
そこで、今回からは、「どうして自分の大学・学部を選んだの??」をテーマにお話ししようと思います。
現在、私は【早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻生涯教育学専修】の3年生です。と〜っても正式名称が長い(もしかして早稲田の学部で1番?)ので、いつも書くのが大変です笑。教育という字が4回も入っていることから分かるように、教育について学んでいます。
1.どんなことを学んでいるの?
「教育学部です!」と言うと、ほとんどの人から聞かれることがあります…。それは、「先生になるの???」
答えは、「いいえ」です!もちろん先生になる方もいらっしゃいますが、少数です。なぜなら、早稲田大学教育学部は、教員免許状取得を卒業条件にしていないから。免許状取得は、あくまでオプションなのです。
じゃあ何をしているのでしょうか?
私が学んでいる生涯教育学専修では、【社会教育・教育社会学】の2つを主に学びます。ちなみに、とっても似ている2つの名前は全く別物です笑。
社会教育は、簡単に言うと学校外での教育のこと。教育は学校で受けるだけではありません。教育を通じて人って一生発達する。学校にいる期間だけでなく、生涯を通じて教育って必要だよね。という「生涯教育」の精神に基づいています。
また、現在は先行きが不透明で変化が激しい世界…。就職しても、その会社に退職まで居るとは限りません。加えて、求められるスキルもアップデートが必要です。たとえば、AIが使える社員と使えない社員…どちらが重宝されるでしょうか。自分が学生の時に知らなかった、勉強しなかったから…では置いていかれてしまうのです。
そんな時に助けてくれるのが「学び直し」
上記の例のように仕事のために学び直しをすることはもちろん、趣味として学び直しをする方もいます。人生100年時代。どんな用途であっても「学びは長い人生を豊かにする」わけです。よりよい人生のために、どのように教育は貢献できるのか。そして、どのように実践をするかという点をメインに学びます。
教育社会学は、実践というよりむしろ理論。教育にまつわる事象を社会学の手法や観点を用いて分析するものです。
教育社会学で扱うテーマは本当に幅広いです。なんでもできるなぁという印象です。よく扱われるもので言うと、「教育格差」。
ひと口に格差と言っても、経済的なもの?地域は?性別は?家にある本の数は?家族構成は?親の学歴は…?などなど。どのような要因で格差が起こるのか・起こし得るのでしょうか。ある事象に対して、要因をたくさん考え、それを調査し、分析・考察します…。
教育社会学では、ひろ〜い社会の一部を自分で切り取って見ることができることが魅力だと思っています。そんな発見とワクワクがある学びをしています。
2.なんで早稲田?なぜ教育?
私が早稲田大学教育学部を選んだ理由を一言で言うと…「教育学をやりたい。でも先生にはなれない(なれるような頭脳や器もないと思った)。」からです。
前述したように早稲田大学教育学部は教員免許状取得を卒業条件にしていません。教育になんとなく興味はあるけれど、先生にはなれないかな…。という私にぴったりでした。ちなみに、びよーんどでは現職の先生方と関わる機会がたくさんありますが、皆さまとってもカッコ良いです。
教育に興味を持ったのは中学1年生の頃。兄の大学受験がきっかけでした。経済的・文化的に恵まれた子どもの方が難関大学に受かりやすい…そのような実態を目の当たりにし、「義務教育の効果とは何なのだろう。義務教育があるのになぜ格差が生じるのだろうか。」それを知りたいと思ったのです。
また、早稲田大学は1学年約1万人を擁するマンモス大学。性別・国籍・背景…様々な人がいて、何をしても基本は浮きません笑。一方で、生涯教育学専修は1学年80人弱。学生同士、学生と教員の距離が近いのです。このように、マンモス大学の良さも少人数の良さもどちらも体感できるというのも理由の一つでした。
3.やりたいことって見つけないとダメ?
やりたいことが見つからない。という人。そもそも、やりたいことを見つけないといけないわけではないと思います。ただ、学部選びで迷うのであれば「〇〇したくない」というのも立派な選択の一つです。
もし、大学在学中に興味が変わった場合、他学部の授業を聴講する・興味のある先生に聞きに行く・関連する団体やサークルに入ってみる・本を読んでみる…できることはたくさんあります。
また、前述したように、「学び直し」が当たり前になりつつあります。大学以降にまた学びたいこと、興味があることが生まれたら、また「学び直し」すればよいだけです。今の興味をずっと続けないといけないわけではありません。
だから、少しでも心惹かれるものがあれば、どんどん飛び込んでみてください。違うなって思ったら、やり直せば良いだけです。そのやり直しは、きっと皆さんのご両親やその上の世代よりも、ずっとハードルは下がっているはずです。
やや話は逸れましたが、「教育学をやりたい。でも先生にはなれないかも。」が私が早稲田大学教育学部を選んだ理由です。3年間過ごして、学びの内容も、びよーんどを含め課外活動も、とっても学びと発見に満ちた毎日を過ごせています!自分の気持ちに正直に、何かあっても「学び」が助けてくれるはずです!